きっと、明日も君がすき。

言わなきゃいけない言葉があるのに。最後の最後にそれを告げる勇気が無くて躊躇してしまう私の手を、結真くんが戻ってきて掴む。

あぁ、嬉しいのに。




「?」



待って、の意味を込めて掴まれて引っ張られそうになった腕を自分の方にひきながら、顔を向ければ、私を見下ろす結真くんとかち合う。




いっきに近くなったその距離に、泣きたくなった。



「私たちって…本当に付き合ってるんですよね?」

別れよう、とは言えなかった。

真央って子と付き合ってるの?とも聞けなかった。

こんな聞き方をしてしまったのは、きっと。

結真くんに確認したかったからだ。



弱い自分。それでも、精一杯勇気を出したつもりの言葉。

聞いた結真くんは、一瞬。きょとん、とした表情をしたかと思えばすぐに「は?」といった顔になる。



「何言ってんの」




真っ直ぐ見下ろされる冷たい目を見つめ返す。

そうだよって言って欲しかっただけなんです。私の狂言ではないってことを確かめたかっただけ。

たとえ周りに言わなくたって、結真くんも私と同じように付き合ってくれてると思ってくれてるんだってことを確認したかっただけなの。

私は嘘をついてないんだって、ちゃんと結真くんから聞きたかったの。




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