きっと、明日も君がすき。


あきらめが悪いのも私のダメなところなのかもしれない。どうしても、あの頭の中で思い浮かんだ景色を他の人に見せてほしい。


”これでいい”じゃだめなの。”これ”が自分の納得できるものじゃないといやなの。



その頑固さで、他の部員が大作を書上げてしばらく休憩という名のお休みで部活に来ない中、相変わらず私は美術室に通っていた。




美術室は好きだから別に苦ではないのだけれど。申し訳ないのはそれに付き合って指導をしてくれる先生だ。

コンテストに向けて作業をして、作品が出来たらしばらくリラックスしてお休みする。




そんなのんびりとしている部活で、本来なら先生もしばらく顧問をお休みできるはずなのに、こうして付き合ってくれる。


仕事の合間に私の進み具合を見てくれたり、今日は同じ美術室でプリントを持ってきてお仕事をしていた。





大分出来上がってきたね。

他の部員の人から言わせればそれで?と思われるかもしれないけれど、これでもそうなのだ。

「はい。入れたかった青がやっと出せたんです」







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