きっと、明日も君がすき。
ポケットから、ミニタオルを取り出す。
そして、そのミニタオルをクッションにして怪我をしないように、と取っ手に貼られていたテープを剥がした。
全体ではなく、確実に手を置く場所にだけ。貼られてるカッターの刃。
指を拭いたあとミニタオルに包んで、ポケットに入れる。
誰が、とか。
どうして、っていう怒りの前にため息が漏れた。
…まだこんなことしてくる。
上履きを掴んでロッカーを全開にする。中に入れた手を抜くついでに、掴んだ紙たち。
「死ね」
「ブス」
どれも見慣れたありきたりの言葉たち。
一枚一枚、見ながら、ぐしゃぐしゃに潰した。
…まぁ、しょうがないか。
最後の紙を見て、納得して歩きだす。
「別れろ」「嘘つき」「…遊ばれてんだよ、バーカ」