絶対やせて貰います。

「あら、いらっしゃい」

「こんばんは、夜分にいきなりすみません。お邪魔します」

「彼女は錦野鯉子さん、高校の同級生。今日は皆に話したいことがあって来て貰った」

旭君は私をお母さんに紹介をしてくれた。

ダイニングテーブルに沢山の料理が並べてあるのが見えたから来客でもあるのかなと思った。

「錦野鯉子です。……あの今日は何かお祝い事でしたか?

お話したい事があるにはあるのですが、日を改めましょうか?」

旭君の顔を見ながらそう言った私に

「こいちゃん、これがクリアしなくちゃいけない”重要な問題”だよ」

苦笑いでテーブルの料理を指差す旭君。

「やっぱり変かなぁーこれ我が家の夕食なんだけど……」

事も無げにそう言う小岩井母

「えっーーー」

今日何度目か分からない叫び声を上げてから慌てて口を押えるけど…
時、既に遅し。

これが普段の食事なら旭君が今の体型になってしまったのも仕方がないなと瞬時に思ったくらい、

ホントに凄い量の料理がテーブルに乗せられていた。


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