絶対やせて貰います。

『家族構成も似ているからかな?』

一軒家の大きさも錦野家とほぼ同等な感じで勝手に親近感を持つ。

共働きの我が家と違い小岩井家のお母さんは専業主婦らしい。

それでも料理上手なお母さんは知り合いにお願いされると時々自宅で料理教室をする事があると旭君が教えてくれた。

小さな庭に草花が生き生きと咲き乱れている様に

『良く手入れしてあげてるんだー』

幸せを絵に描いた様な”素敵な家族”を勝手に頭の中で妄想する。

「ただいまー」

旭君が玄関で声をかけてから私に

「こいちゃん上がって……」家の中に招き入れてくれる。

「お邪魔します」

誰に聞かせる訳でもなく声をかける私も段々と緊張してくる。

「あさひなの?」

穏やかな声が旭君の名前を呼ぶが姿は見えない。

『旭君のお母さんだよね?うわぁー緊張する』

「こいちゃん、こっち」

旭君に手を引かれ連れて行かれたのはダイニングの方だった。


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