絶対やせて貰います。

「あっ!お母さんに電話しないと……」

今日は残業になるのか直ぐ帰宅が可能なのかを昼食時間に確認する約束になっていたのを思い出しカンナちゃん一言断りを入れてから母に電話を掛ける。

「お母さん、今話して大丈夫?」

「うん、大丈夫よ」

「今日は残業なしで帰宅出来そう?」

「月曜だから少し残らないといけないけど1時間まで掛からないから大丈夫よ」

「夕食の下準備は殆ど済んでるから後はお願いね。

帰りが少し遅くなるけど心配しないで……

じゃあ午後もお仕事頑張って」

「了解、こいでもあんまり遅くならないようにね」

「うん、わかった」会話を終了させてスマホをテーブルにコトンと置いた。

日曜にうちの家族には事情があって小岩井家のダイエット指南役を買って出た経緯を詳しく話して説得する事に成功していた。

「私に親切にしてくれた旭君に恩返しさせて下さい。

家を空ける事が多くなるとは思うけど……

今まで通り食事の準備にも手を抜かないようにします。

だから手の足りない所を手伝って欲しい、お願いします」

家族に頭を下げて頼んだら快く協力してくれると言ってくれた両親と弟。

『やっぱり旭君の男気あるお姫様抱っこの動画が決め手だったな』

高3の時に保健室に搬送してくれた例の動画を見て貰ったら両親はやっぱり娘が可愛いのか、私の窮地を救ってくれた旭君の印象は抜群に良かった。

「凄くカッコイイ子ねー」と呟いた母に現在の旭君の写真を見せたら

「えっーこれはまた随分と印象が変わったこと……

こい、彼は痩せさせないと勿体無いわね、分かった協力する」

母が協力すると言ってくれた事が凄く有難くて、とても嬉しかった。


< 129 / 305 >

この作品をシェア

pagetop