君のとなりで
誰にも渡したくない。

ずっとそばにいたかった。

「…颯は嘘つくのが下手だな。まだまだ好きだって、別れたくないって顔に書いてある。」

昂が呟くように小さな声で言った。

「颯が決めたんなら俺はもう何も言わない。颯なりの考えもあると思うし。」

「うん、ありがとな。」

昂に話せてなんだか心のうちが少し晴れたようだ。

やっぱりいつもはバカでうるさいやつだけど、付き合いが長いだけあってよくわかってんだ。

「早紀には黙っとくな。」

「ありがと。」

山下にも俺からちゃんと言うつもりだ。


そのあと、昂は山下と先に帰り俺も今日は帰った。

実結の三者面談が終わるのは4時。

花火大会は七時からで約束は6時半に家の前に集合になっている。


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