君のとなりで
～♪～♪～♪…

突然音楽が鳴り始める。これはあたしの携帯だ！それにこの着信音はお母さん！

あたしは慌てて鞄をあけて携帯を取り出した。

「実結？どこで何してるの？もう８時半よ！メールしても電話しても出ないし…」

電話口を耳に当てたとたんお母さんが待っていましたと言わんばかりにお説教を始めた。

「ごめんなさい！今マンションのエントランスにいるからすぐ帰るね！」

あたしは颯と和希君の方をチラチラ見ながら言った。

「あ、もしかして颯君もいる？美恵ちゃんも心配してるから早く帰ってきなさいよ！」

「はーい！すぐ帰りまーす！」

あたしは電話をきると二人のところに戻った。

「和希君、ごめん。お母さんと美恵さんが心配してるみたい。急いで帰らなきゃなの。」

颯はラッキーというようにニヤリと笑い、エントランスにすたすた入っていく
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