君のとなりで
だから考えないように勉強したんだ。

あんなに大好きだったお母さんのご飯も食欲がなくてまともに食べていなかった。

「あんたそれ以上痩せてどうすんの。胸もなくなるよ?」

早紀ちゃん…それだけはやだっ!

「ごめんね、迷惑かけて…」

「いいよ、あ、運んだのは昂だから!ね!」

そうなんだ…重いのに。

悪かったな…

「昂君、ごめんね、ありがとう!」

すると昂君は目をぱちぱちさせてうんうんと頷いた。

どうしたんだろ?

「ほら、明日は本番なんだから今日は帰ってゆっくり寝る!あたしが送ってくから!」

早紀ちゃん、優しいなぁ…やっぱり持つべきものは親友だよね。

「じゃあ実結の着替えと鞄取ってくるね。」

そういうと保健室を出ていった。

昂君、なんだか変だよ?

いつもならいっぱい話してくれるのに。
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