君のとなりで
颯、きっと呆れたよね。もうクリスマスデートなんてしてくれない。

もしかして別れてって言われたらどうしよう!

嫌なほうにばっかり考えちゃってさらに溢れる涙。病は気からっていうけど、それが本当ならこの風邪は一生治らないね。

あたしはそのまま目を閉じて寝てしまった。




…ここはどこ?暗い…あっ!颯だ!
名前を呼んでるのに声が出ない。だんだん近づいてくる。

よかった…

「実結、俺達幼なじみに戻ろう。」

えっ…!?

「お前はやっぱり幼なじみにしか見れない。じゃあな。」

そう言って遠ざかっていく颯。

待って!嫌だ!!言いたいのに声が出ない。

颯!幼なじみに戻りたくなんかないよ!あたしは颯が好きなの!

「っはぁ…はぁ…」

なんだ…夢か…それにしても嫌な夢だった。

汗びっしょりだな…

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