君と僕の一夜物語


『今日の売り上げ、
いくらだったかな?』


「…43銀貨」


『あのまま98個を600Nで
売った時の利益は?』


「19銀貨と8銅貨」


『で、今回の利益は?』



にやり、と口元を上げる


「……33銀貨」


『途中で定価を
吊り上げろと助言したのは』


「リファです」


『つまり本来より
13銀貨と2銅貨分、
得をしたってことよね?』


「そう…だな」



ここまでくると
何かを察したのか、

次に来るであろう言葉に
シオンは冷や汗をかく

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