君と僕の一夜物語


「…というか、本当にいいのか」


『なにが』


無表情でこちらを見てくる


いや…何が、って


「その…一緒の、部屋で」


『だから、別にいいって言った
ていうか他に空き部屋ないんでしょ』

「そ、そうだけど」



そう。空きが無かったのだ

何せ入団テスト期間中だ

1部屋でも空いていただけ
かなり幸運なくらいだ


けど…それでも

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