*遠恋*

初恋

彼を好きになったのは小学6年生の時。




まだ【恋】とか【付き合う】って事が

よく分かっていない年頃。





私、坂口なつみもその1人だった。



「なつさー好きな人いないの?」

お弁当の時間、玉子焼きを食べながら

そう質問してきたのはさやか。




今までにない大親友だ。



「んーいない・・かな・・。

さやかは??いるの?」



「いるよ!!この前好きになった!」



「まぢで??!!誰なの??!

うらやましいなぁ・・・」



「えっと、小畑!!ってか

なつも早くつくりなよ!

一緒にENJOYしよう!!」



「ENJOYとか・・笑

いつかするよ・・・。」



恋とかに興味がないなつみは


適当に言葉を交わし、ご飯を


一口食べた。
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