兄貴がイケメンすぎる件


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そして学校を出ると、あたしはそのまま翔太のマンションに向かった。

…今日もケーキとか作ってんのかな。

そう思いながらインターホンを押すと、翔太はすぐにドアを開けてくれた。



「待ってたよ、世奈ちゃん!」



翔太はそう言って、ドアを開けるなりまたあたしを抱きしめてくる。


だから…



「それ、恥ずかしいってば」



ここ一応外なわけだし。


あたしがそう言うと、翔太はあたしの手を握って、



「じゃあ中でイチャイチャしよ、」


って、部屋の中へ招き入れた。


…ほんと、今までの元カレ達とは何かタイプが全然違うな、翔太は。


だけど、翔太のことが大好きになってしまったあたしは、ほんとはさっきみたいに抱きしめてくれることも嬉しかったりして。


そう思いながら昨日も来たリビングに入ると、そこに入るなり突然翔太に後ろから抱きしめられた。



「!」

「…世奈ちゃん」


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