心も体も、寒いなら抱いてやる
「ところで俊君て、あのずるずるの恰好でどこに行ったの?」

「一応、仕事」

「パジャマのままで?」

「向こうできれいにしてもらえるからいいのよ」

俊が何をしているのか一向に見当がつかず、首を右に傾け考えているみのりに花蓮がたずねた。

「ねえ、みのりはこのCM知ってる? 心も、体も―――」

「寒いなら抱いてやる――」

すぐにみのりが後を続けた。

「もちろん知ってるよ。知らない女子なんていないよ、きっと」

「で、あれ見てみのりも抱いてほしいとか思う?」

「うーん、どうかな」
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