心も体も、寒いなら抱いてやる
先生に状況を話したが「男同士の喧嘩だから。大げさにしなくて大丈夫だ」と本気で取り合ってくれず、両親に相談してもくるみ自身のことではなかったので逆に「危ないからかかわらないように」と注意されてどうしていいかわからなかったし、確かに彼らに関わるのは怖かった。

「でも、俊君は私を助けてくれて、そのせいで苦しんでいるのに」

誰もが見て見ぬふりをしていた中で、太一が俊を守ろうとするようになったことで一時はほっとしたが、でも太一も一緒になっていじめられる姿を見かけるようになり、自分のせいなのに―――という罪悪感は募るばかりだった。

そして、とうとう大好きだった俊が転校してしまったとき、くるみは決心した。

「あいつらを学校から追い出してやる」
< 38 / 209 >

この作品をシェア

pagetop