僕と8人の王子


「日向。待たせて悪かったな」

「何かあったの?」

「いや、何も。行こうぜ」


そう言って日向の荷物を持ち、職員室に居る担任に渡した。

その後、日向と寮に帰る途中、向こうの方から3年の生徒が焦った様子で走って来た。

俺は慌てて避けたが日向は避けきれなかったらしく、バランスを崩した日向とそのまま一緒に倒れてしまった。

とっさに手をついた、と同時に柔らかい感触。



左手に感じたその違和感は、男にはあるはずのないもので…



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