臆病者の鬼遊び
「あ、七海子、胸でっかくなった」
「知らないよぅ!」
「いやいや真剣な話。ほら」
むぎゅ。
「やだやだ、くすぐったいってば……!」
「B? いやCか、もしくは…………うー、分けろこんちくしょう!」
「無ぅ~理ぃ~!」
けらけらと笑う二人。
騒ぎを聞き付けて付近の交番からやってきたお巡りさんに、
「いちゃついてないで、もう帰りなさい。
暗くなってきたし、最近は物騒だからね」
と諭され、別れた。
しかし、家で七海子を待ちうけていたのは、不機嫌な倫太郎だった。
「遅い!」
彼は、雷親父よろしく帰宅した七海子を、まるで朝帰りの不良娘のごとく一喝した。
「こんな時間までどこに行ってたんだ!」
「が、学校に……」
嘘は吐いていない。
「学校だと!」
「ぎゃぅ……」