君の事を。
「…あのさ。」

君が一緒にしゃべていた人の声。

女でなく、男の。

「…うん?」

「俺さ、聞いたんだ。」

「…へ?」

「俺の父親が、社長が、余計な事言ったんだってな。」

「…」

「ごめんな。俺がお前の事好きだったからさ。この会社で、若いのにお前ぐらいきちんと仕事やる女そうそういねーから、おやじもお前の事気に入ってたんだろうな。」

「…待って「俺と付き合わなきゃ、あいつをクビにするって言われたんだろ?」

….煙草が、きれそうだ。
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