終わりかけの永遠に

情熱の行き場

「...で、部室はここなのか」


騎田くんのトーンが下がった声に、私も少しテンションが下がる。

あれから私は春川先生と騎田くんを会わせ、授業中も部活方針を適当に考えていた。
騎田くんはナヨナヨした春川先生に少し呆れ気味だったけど。

そして、部活の時間になり、私たちは指定された部室に向かった。


「狭い...ね...」


そこは元々物置だった事がすぐに察することが出来る部屋だった。


「ま、まぁ、仕方ないですよ。突然設立が決まったなら」


春川先生は私たちを慰めるように言った。


「部屋の狭さは関係ない!やる気があれば!」


無理やり私はテンションを上げ、二人を部屋に引き入れた。

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