心の中の彼
私はお父さんの

書斎に顔を出した

「お父さん何」

「渡したい物があったから
呼んだんだよ」

「渡したい物って」

お父さんが

渡して来た物は

私名義の

通帳とキャッシュカードだった

残高見てビックリした。

「お父さんこれ」

「美香の為に貯めてたんだ
都会はお金がかかるから
持ってなさい」

「お父さん…」

その後は涙が溢れて

言葉は出ずお父さんに抱きついた
まま泣いてた

「美香は子供だな
何歳になっても
都会は色んな事があるけど
絶対にかずきに分からない事は
聞くんだぞ」

「うん…」

お父さんの背中は大きく感じた。
書斎出るとお母さんに

「美香その通帳は
お父さんが貯めたのよ
美香の為に
だから大切にしなさいね」

「うん…」

私は涙が止まらなかった。

普段余り話さない

お父さんだった

けど私は温かく包まれてたんだ

と実感した。

部屋に戻って

涙は溢れて止まらず

かずきはずっと抱きしめてくれた
「美香は本当にいい両親に
育てられたんだよ」

もう涙しか出なかった。

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