優しさに包まれて
『翔、良かったな。お前が相手にされないっていじけてた相手って浅菜さんだったんだな。俺、自分のことで精一杯で何もしてやれなくて、悪かったな。』

公人は、翔に頭を下げた。

『いや。公人が小見山と付き合いだしたの知って俺も勝負しようって思えたから、今回は、お前に感謝してるよ。』

翔の声に公人は笑顔を見せた。

そのまま4人で会社まで行き、それぞれの業務をこなす。

相変わらず公人と優希のいる賃貸管理部には、噂を聞いたであろう人が入口付近から優希を見にきていた。

優希は、気にしないようにと黙々と仕事をこなした。


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