優しさに包まれて
その後、マンションまで送ると言ってくれた部長に甘え、私のマンションまで送ってもらった。

私たちは、オートロック前の小さな共用スペースにあるベンチに手を繋いだまま、何も話さずに座っていた。

『明日、予定がなければ…』

自信のなさそうな小さな声で、つぶやくように話し出したが、そこまで言ってから、私の様子を伺うように顔を覗きこみ、一度、話を止めた部長。





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