優しさに包まれて
『でも…じゃない!俺は、もうお前を手離すつもりはない。誰かに聞かれれば、お前との関係は、隠さずに言うつもりだ。これから先のことも、ちゃんと考えている。だから、会社に入るまでは手も離さない。』

『………わかりました。じゃ、会社に入るまでですね。』

ホントは、私、ずっと公人とベタベタ、イチャイチャしていたいと思う。

公人を好きだと言っていた人に私の公人だからって言いたい気持ちもある。

たけど、私は自分からそれを行動に出せない。

公人は、自分から行動で示しているだけなんだ。

チラチラと感じる視線に気づかないフリをして、そのまま手を繋いで2人で歩く。
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