舞*姫-mai*hime


唇が離れると、祥と目が合う。

とても切なげで、悲しくて、複雑な表情。

『ごめん祥、ありがとう。タバコの匂いで思い出しちゃっただけだから』

祥のそんな顔を見たくなくて顔をそむける。

「わりぃ…タバコ、変えるな」

あたしがさせてることわかってる。

ムリさせてるのもわかってる。

『ううん、いいよ。竜がいなくても、祥がそばにいてくれるでしょ?だから平気』

「…わかった」

あたしは最低な人間だ。

< 4 / 6 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop