私の決心
「仕事の方はだいぶ気を使ってもらっているから、全然大丈夫。正直物足りないくらい。でも、デスクで座っていてもこの子がお腹の中で動くようになってきたから、その方がしんどくて。」

私は苦笑いをする。

「まぁ、この子が元気って事だから仕方ないな。でも女の人ってしんどいもんなんだな。ずっとお腹の中で一緒に居られるのは羨ましいけど、その分体にはすごい負担だな。」
 
最近はお腹の張りの為、横を向いて寝る私はあまりぐっすりと深く寝られない。

「でも産まれたらもっと大変らしいよ。私、大丈夫かな。」

最近ちょっと不安になっている私は、気分がイマイチ。

「俺が付いているんだから、大丈夫。何も心配しないで、丈夫な子供を産んでくれるだけで良い。産む事だけは、代わってやれないからな。」

私の手を握る幸二の手にぎゅっと力が入った。

これが何とも力強くって、頼りになる。

「もう少しでこの子の顔を見れるんだもん。私がへこたれていたらダメだよね。」

このウオーキングは、私の精神安定剤の役割もしているみたい。

いつもこうやって幸二と話すだけで、私は満たされる。










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