私の決心
4
土曜日になった。

返事をしてから、長くも感じたし短くも感じた。

不思議な感覚。

「いらっしゃい。」

少し郊外の一軒家。

大きくはないが、庭もきちんと手入れがされている。

私は玄関の前で深呼吸をして呼び鈴を押そうとしたら、中から部長が顔を出した。

「橋本はいつも10分前行動だから、そろそろかなと思って…。ナイスタイミングだったみたいだな。」

さすが上司、私の行動パターンをよく分かっている。

「さあ、入ってよ。」

玄関にスリッパが置かれている。

「お邪魔します。」

そういうと私は手土産を部長に差し出した。

「変な所で律儀だよな。でもこれからは手ぶらで来いよ。こっちが無理なお願いをしたんだから。」
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