私の決心
部長は心配そうに、私の顔を覗き込む。

それは私も分かっては居るのだが、なかなか自分で何かを探すのは難しい。

「私はどうしたらいいんでしょうね。」

そうつぶやく私に部長は囁いた。

「まあ、もう少し時間が必要かな。」

食べ終わると、私達は店の前で別れた。

部長は自分の時間を満喫するのに、予定があるらしい。

内容までは、聞きずらかった。

「また明日な。」

「はい。」

店の前で一人、何だか名残り惜しく感じてしまう私はやっぱり寂しい人間なんだろうか。










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