私の決心
そこで午前中にした身の回りの事を話した。

「体を動かす休日も良いもんですね。」

私がにっこり笑うと、

「働き者の橋本は、うちの事も料理以外はちゃんと出来るんだな。」

変な感心をされた。

ちょっと心外だったけど。

「やり始めるととことんしちゃうみたいです。でもやり始めるまでが億劫で…。」

「橋本みたいに仕事も家事も頑張ってしまうと、そりゃ続かないだろう。まあ、それがお前の良い所でもあるんだがな。でも歳を取ってくると、そんなやり方ではすぐに音をあげてしまうぞ。もう少し上手に時間を使えるようになると良いな。自分をリフレッシュさせる時間も作らないといけないぞ。」

優しい笑顔を見せる部長。

「自分の時間って事ですか?」

私は食べるのを止めて、聞いた。

「仕事を取った時に、今のお前では何も残らないんだろう?それはとっても寂しい事だぞ。」
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