私の決心
久々の大失敗だ。

私ったらどうしちゃったんだろう。

やっぱり年齢が関係しているのだろうか。

最近集中力も落ちてきたように感じる。

「橋本があんなミスをするとはな。でもその後の処理は素晴らしかったぞ。リストも君を助けたかもしれないが、やっぱり君の処理能力はすごいよ。」

ずっと厳しい顔をしていた武田部長が、やっと微笑んだ。

その表情にホッとする私。

「すいません。帰りが遅くなってしまいましたね。」

本当に申し訳ない。

私は部長の顔を見る。

「別に待ってる家族が居るわけでもないし…。今から飲みにでも行くか?」

「でももう遅いですし…。」
< 7 / 141 >

この作品をシェア

pagetop