少し、覗いていきませんか?
「よろしくね!ーーーちゃん!」
名前なんて呼ばれたの何年ぶりだろうか?
親にも、ましてや周りの人からも名前なんて呼ばれなかったのに。
今度は私がびっくりする番だった。
けれど、自然と私も笑顔になり
「よ、よろしく!」
と、返事ができた。
彼女といればきっと変われる。
そう心の中で思い、私達は海から去っていった。
最後にちらっと海を見てみると、波が祝福してくれているように静かに微笑んでいた。