好きを百万回。


「・・・・・聞きたいこといっぱいあるよな」

うなづいて、顔を後ろに向ける。

「いい眺め」

「・・・・・?」
野波さんの視線の先を辿ると、何も身につけていないわたしの身体。

「~~~~~~!」

慌ててベッドカバーで隠す。

「今更やな」

後ろから胸に回った手が悪戯に動く。
その手を何とか掴み、動きを止めた。

「あの・・・・・どうしてこんな・・・・・?」

その後に続く言葉が恥ずかし過ぎて、口に出すのが憚られる。

「オレは別れたつもりなかったから」

それ以上は今は教えてやらないと言い切られ、また野波さんの好き放題にされた。
当然わたしは腰が立たず、ルームサービスの朝食も野波さんに食べさせて貰う有様で。

野波さん、仕事は・・・・・と言いかけて週末だということを思い出す。
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