好きを百万回。


「ざんねーん。そこまでビジネスに徹しきれませーん。なんせおバカで気楽な一般職女子ですしー。あー、でも合コンやったらなー、男前やし魅力的な職業、肩書きやしへつらえるかもー」

「合コンでそんなもんに寄ってくる浅ましい女子なんてすぐに看破してやるけどな」

山岸くんがちょっと青くなってオロオロしている。亜弥はどうやら折田さんの何かが引っかかって敵認定したようで口調は丁寧なのに容赦ない。

「・・・・・似た者同士やな。こまり、気にせんとき」
野波さんがわたしの耳元に口を寄せて楽しそうに囁く。

「そこ!イチャイチャすんな!」

2人がユニゾンで指摘する。

やっぱり似た者同士・・・・・?



「野波さんと折田さんはこれから飲みに行くんですか?」

「そう。このホテルの上のバーが結弦のお気に入りなんだよ」
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