好きを百万回。
「野波さんって結構ヤキモチやくんだ」
亜弥がケーキに手を伸ばしながら面白そうに言う。
「朔ってこんなお子様がタイプやったんやな。オレこっちの彼女の方がお前の好みやと思ってたけど」
折田さんは初対面の割に遠慮が無い。
折田・・・・・・・・・・?
「え?折田さんってーーーー!?」
「そう、折田会長の孫。折田繊維の専務さま」
野波さんが教えてくれる。
「敬えよ、小娘。大口取引先やろ」
小娘ってわたしのこと・・・・・?
「でも今は業務時間外ですしー?ってかプライベートでお仕事の役職ふりかざされましても困りますぅ」
「あ、亜弥!」
「プライベートで取引先に会っても笑顔で謙れるくらいできないとビジネスマンとしてどうかって話やろ」