ナミダの先はキミと。
翔くん
学校を抜け出した日から教室に居づらくなった私は、

屋上で一人でお弁当を食べるようになった。



食べ終わって風に当たっていると、ガチャ。




「っはぁはぁ。ひよ見っけ…!」




そこには、息を切らした彼がいた。



相当走ったのだろう。ちらりと汗が垂れるのが見えた。




「話したいことあったんだけど、いないからめっちゃ走ったぁ〜」




疲れたよと笑って私の隣に座った。



うぅ、緊張する。




「あの、話したいことって…?」




あ、そうそう!と私の方を向いた。




「笑わないで聞いてね?」

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