ナミダの先はキミと。

*1*

翌日。





女子たちの質問攻めから始まる朝。



噂って回るのが早いなってつくづく思う。



だって、昨日の今日だよ?




『翔!彼女出来たってホント?』




「うん」




『可愛い?』




「うん」




『誰?』




「誰って、みんな知ってる人だよ。このクラスだし笑。もうすぐ来るんじゃないかな?」




あーもう!


タイミング最悪…

入りづらいなぁ…。




ガラガラッ




「あ!ひよ、おはよっ」




「お、おはよ。ははっ…」




全部聞こえてたから下手な笑顔で返事する。



こっちこっちと手招きされて、首に腕をまわしてきた。



そして一言。





「俺の彼女っ♡」


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