初恋は一言から
まあいいとしよう。

今日は珍しく機嫌もいい。

これくらいで総長モードは終わりにしよう。

では最後に一言。

「計画とかあとは俺がやっておく。以上終了」

「「「「「お疲れ様でした」」」」」

号令で閉める。

では、元のあたしに戻るか。

目を閉じて心の中で

『ありがとう』

と言うとスッと抜けえていくような感覚。

そしてもとに戻る。

「あー疲れた。真輝音先輩、なんかしましょうよ」

「おう。皆、あの準備はできているか?」

「「「「「ウィっす」」」」」

何の準備だ?

全く見当もつかん。

それは魅火流も同じようで首を傾げている。

「では…」

「「「「「入学おめでとう」」」」」

真輝音先輩の合図でお祝いされる。

わーお。

こんなことが計画されていたとは…

驚きで目が点になってしまう。

奥の部屋へ案内されると、そこには沢山の…お酒?

「ねえこれ酒じゃないの?」

魅火流が怪訝そうな顔をして言う。

「大丈夫。これ全部刹戯の先公ヤローのだから」

「は!?」

あまりの驚きに口が数十秒塞がらなかった。

「これ結構な量あるけど…」

「…全部一晩で飲み干すからあの人」

「マジか…」
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