もう一度、あいたい。






…まるで死んだ人にするみたいだ。







…あ、そっか。
死んじゃったのか。







一年経った今でも、やっぱりあたしはどこかで、信じられないでいる。



どこかで、まだ清水が生きているんじゃないかって、思ってしまう。











…そっと、花をおいて、





しゃがみ込んだ。







目の前ではたくさんの車が、まるでここで人が死んだなんて嘘みたいに、何事もなかったかのように走り抜けていく。





清水がいなくなった後も、世界は動き続けている。



私は毎日学校に行くし、友達とテストが嫌だとか、受験が嫌だとか、そんな話ばっかしてる。





…一度も、清水のことは話さない。






< 22 / 27 >

この作品をシェア

pagetop