もう一度、あいたい。
…まるで死んだ人にするみたいだ。
…あ、そっか。
死んじゃったのか。
一年経った今でも、やっぱりあたしはどこかで、信じられないでいる。
どこかで、まだ清水が生きているんじゃないかって、思ってしまう。
…そっと、花をおいて、
しゃがみ込んだ。
目の前ではたくさんの車が、まるでここで人が死んだなんて嘘みたいに、何事もなかったかのように走り抜けていく。
清水がいなくなった後も、世界は動き続けている。
私は毎日学校に行くし、友達とテストが嫌だとか、受験が嫌だとか、そんな話ばっかしてる。
…一度も、清水のことは話さない。