十日目の判決 -完-
‘‘だからね、あたしたちは何の関係もないよ”
そう言われてる気がする。
私は、あの日
一度、家に帰ってから、
再び外へ出かけていた。
兄が働いている、
学校のすぐ近くの会社に
スマホを忘れたらしい兄に届けに行っていた。
なんともバカな兄だ。
帰宅したら、
「あ、ちょうど良かった。いの、お兄ちゃんのところ持って行ってあげて」
なんてお母さんが言うもんだから。全然ちょうど良くない。
すぐ帰ってきてしまった事に後悔したのだけど、なんせスマホだ。困るだろうな、と思って渋々家を出たんだった。