血の雫








☆アキナside☆





「ったく、何だよアイツ!」




ドロップが出て行った教室で、橋本くんが机を蹴飛ばした。




「俺らのこと馬鹿にしやがって!
少しでも良いと思った、俺が馬鹿だったのかよ!」




橋本くんの意見に、誰も何も言わない。

―――あたし、以外は。





「待ってよ橋本くん。
橋本くんはドロップが言っていたこと信じるの?」

「は?
アイツ言っていたじゃねーかよ、自分が吸血鬼だって。
吸血鬼って人間が持たねー能力を持っているって聞くじゃん」




確かに小説や漫画などに出てくる吸血鬼は、様々な能力を持っている。

ドロップだって持っているかもしれない。




「確かにそうだけど…。
あたし、ドロップがテスト前とかに凄く努力していたの知っているよ。
皆だって、テスト前ドロップが教室で勉強していたの見たでしょ?」





いつもより早く来て、一生懸命ノートとかを見直していたドロップ。

それを見ていたのは、あたしだけじゃないはずだ。








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