妖精的な彼氏
Chapter 2
あの夏祭りの数日後―――

アタシは頭を抱えていた。

原因は、目の前の紙の束・・・・・・もとい憎き宿題たちだった。

お・・・・・・終わんないよ・・・・・・。

お盆休みには終わらせるつもりだった宿題たちはなかなか片付いてはくれず・・・・・・。

一つも終わってません(汗汗。

「あーっ、アタシのバカバカッ!」

アタシは自分で自分の頭をぽかぽかと叩いた。

うるさいわよ、と下から凄く不機嫌なお母さんの声が聞こえる。

「ごめーん!」

アタシは下に向かって言った。

ちなみに、今やってるのは美術の宿題。

ポスターを完成させて来いとか・・・・・・。

ありえん・・・・・・。

何時も浮かんでくるアイディアは、今日は浮かんで来てはくれず。

数学のワークをやってみるものの、難しい。

アタシは数学が嫌いだ。

数式とか、意味がわからない。

"日常"は数式に当てはめる事は出来ないし、出来てもつまらないし。

関係ないのだ、数学なんて、日常には。

アタシは日常には関係の無いものには、興味が無い。
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