たとえどんなに。

電話

受験が終わって4日

私は佑馬の隣に戻っていた。

いや、戻って別れていた。

やっぱりふられる言葉なんて一緒だった。

「陽菜が忘れれない」

わかってるけどやっぱり辛い。

もういい。

忘れよう。そう思ったのに。

翌日には『やり直そう』

やめてやめて

そうやって私をかき乱すのはやめてよ。

好き・・・

大好きだから苦しいんだよ。

好きだから私は相手の幸せを願いたい。

陽菜が好きなら陽菜の隣で笑っていてほしい。

陽菜が好きなら帰ってこないでよ。

そんな想いとは裏腹に

帰ってきてくれてうれしい。

そんな気持ちを抱く私もいた。

私の中のさまざまな感情が

私を翻弄していく。

私の中の黒い感情を呼び覚ます。

『私だけを好きになってよ・・・』
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