たとえどんなに。
とりあえずyesの答えを出し、

梢に報告した。

「ああ、良かったね。

 峯はいい奴だったな。」

そう言って私に優しいほほ笑みを見せる。

ん・・・?

峯はいい奴だった?

なんで、梢が知ってるの?

しまったという顔をした梢は私に教えてくれた。

昨日、ふられたあと

1人個室にこもり泣いた。

それを見て梢が佑馬に怒ってくれたらしい。

始め、もう関わられないようにしようとした梢だったが

佑馬が私のことを好きなことを知り

復縁できるようにしてくれたらしい。

でも、内容は教えてくれなかった。

佑馬は梢にいいように誘導されたんだ。

佑馬が考えてそうしたことじゃない。

そう思うと悲しかった。

梢に言われたから。

だから戻ったんだ。

梢に感謝する半面

とても彼女を恨んだ。

こんな形の恋がしたかったわけじゃない。
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