【完】好きになれよ、俺のこと。
ありがとう、なっちゃん。
私は、柊くんに伝えるよ。
本当の気持ちを。
ぎゅっと拳を握りしめる。
「柊くん……、あのね、私……」
「分かってるよ。
陽向ちゃんの気持ちは」
私の言葉の続きを遮るように、柊くんがそう言った。
「え……」
「好きなんでしょ?
あの狐さんのことをさ。」
ドクンドクンと心臓の音が身体中に響き渡る。
私は……
「…… 好き。
私、安堂くんのことが好き……」