【完】好きになれよ、俺のこと。


───気づいた、自分の気持ち───。




「……だから、ごめんなさい……」




そう言って頭を下げると、柊くんの声が降ってきた。




「陽向ちゃん、頭上げてよ」




私はおずおず、頭を上げる。




「……陽向ちゃんの気持ちは分かってた。

よくよく陽向ちゃんのこと思い出したらさ、いつも思い浮かぶのは、後ろ姿なんだ。

ただ真っ直ぐに、安堂の元へと走っていく後ろ姿なんだよ」




「柊くん……」




ズキンズキンと、胸が痛む。




優しい柊くんだから、こんなにも胸が悲しんでるのかな。



< 168 / 417 >

この作品をシェア

pagetop