【完】好きになれよ、俺のこと。


「俺がもしその友達の立場だったら、すげぇ嬉しいけどな。

陽向ちゃんがそんな風に心配して、すごく心を痛めてくれてるんだから」




「柊くん……」




柊くんの瞳がアーチ型を描く。




その瞳は、優しいけどすごく心強くて。




「大丈夫!

その友達だって、ちゃーんと分かってくれるさ」




「ありがとう……!

私、お見舞いに行ってくるよ!」




「おう!」




柊くんがニカッと、真っ白な歯を見せて笑った。




なんだか…心がスッとしたみたい。




そうだよね。


安堂くんなら、分かってくれるよ。



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