君はあたしの天然王子




「ねぇー尚陽ってばー」



あっ…いけない!



悠佳と一緒に居ながらも、また美奈ちゃんのこと考えてる。



別に好きとかじゃないのに…何だろ?この感覚…



でも、もし…




オレが美奈ちゃんの学校に転校してなかったら、頭の中は悠佳でいっぱいだったのかな?



あぁ~…考えれば考えるほど分からなくなる…




「あ…私そろそろ帰らなきゃ!またね尚陽!」


「うん」


悠佳はオレに軽くキスして、カフェを出ていった。




はぁ…




思い浮かんでくるのは美奈ちゃんの顔…





神様 仏様 飴の神様…





このフワフワした気持ちは何なんでしょうか…




オレは砂糖たっぷりのコーヒーを飲み干して、カフェを出た。









< 85 / 240 >

この作品をシェア

pagetop