君待ち人
「大丈夫だよ」
できるだけ器用に作った笑顔を、顔面にぺたりと貼り付けた。
そうだ、早く公園に行って、初恋の男の子を待たなくちゃ。
そう自分を急かす反面、公園に行くことに少し戸惑ってる自分もいた。
公園に一瞬でも行きたくないなんて思うのは初めてだ。
なんで、こんな、感情がぐちゃぐちゃになるの?何に動揺しているの?
「全然大丈夫そうじゃねぇじゃん」
「そんなことないよ。大丈夫だよ」
崩れかけていた笑顔を、もう一度繕い直す。
だけど白河くんは、顔を大きく歪めた。
ドク、と鼓動が鈍く跳ねる。
白河くん、何をそんなに心配してるの。
私は見ての通り、大丈夫なのに。