Only Our Memory
「やっぱだめかぁ。
簡単には行かねーよな…。

あーっ!わっかんねぇ!」




蓮は髪が乱れるくらい、ワシャワシャと頭を掻いてしゃがみこんだ。




「私、駆琉の記憶が戻るまで
諦めないから。」




駆琉が目を覚ましたときに決めたんだ。



精一杯のことをやるって。



答えが見つかるまで
終わらせたりしない。

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