Only Our Memory
「嬉しそうだね。」




「うん。だってちづに会えるもん。」




こんなことをサラッと言える駆琉は天然で、私が照れてるのに気づかない。




「顔赤いよ?熱あるの?」




顔を覗きこんでくるから、




「大丈夫っ!」




そう言ってそっぽ向く。



だってこれ以上近づかれたら、このうるさい胸の音が聞こえてしまう。

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